【Kaleコラム】土曜日は映画やポップコーンが3ドルで楽しめるナショナル・シネマ・デー!
日本の「映画の日」は12月1日。エジソンが発明したキネトスコープが日本に初めて輸入・有料上映された事を記念して、12月1日が「映画の日」に選ばれたようですが、ようやくアメリカにもできました!
アメリカには毎日「ナショナルなんとかデー」というのがあり、食べ物や様々な対象をお祝いする日が決まっている(ちなみに7月31日はナショナル・チーズケーキ・デー)のですが、今年初めて降って湧いたようにできたのが、9月3日のナショナル・シネマ・デー。
夏休みが終わり、ホリデーシーズンに突入するまでの期間は、通常スローになる映画業界。そんな秋の停滞期を活性化するために、9月3日がシネマの日に選ばれました。コロナ禍で3年近くも映画館から遠ざかっていた観客も、この夏の大作連投を期に徐々に戻りつつありますが、それだけではもちろん今までの損失を取り戻せるはずもなく。とにかく家でストリーミングサービスを利用することに慣れてしまった人々にもアピールする価格を提供し、再び劇場に足を運んでもらうきっかけになれば。。。というのが本音でしょう。
この日はあの超人気作品も、公開されたばかりの新作も、すべての映画が3ドルで鑑賞可能。さらにポップコーンとドリンクもサイズに関わらず3ドルになります。全米規模で開催されるこのイベントには、3000以上の映画館が参加することが決まっており、ハワイでは、メインのリーガル系とコンソリデーテッド系の映画館でこのサービスを実施。すでにオンラインでチケット購入ができるため、売り切れ寸前の映画もあり、久々に初回から最終回まで、終日混雑が予想されます。
パンデミックのさなかは、映画館という存在自体がもうなくなるのでは、と危惧された時期もありましたが、この夏、映画館は久々に賑わいを取り戻しました。映画館に再び明るい光を与えてくれたファンへの感謝の気持ちと、まだ戻ることをためらっている人へ、特別な体験をしてもらおうということで作られたシネマ・デー。月曜日はレイバーデーの祝日なので、土曜日は3連休の初日にあたります。ハワイでも、家族や友達と映画館でポップコーン片手に映画を楽しむ人が増えそうですね。
場内が暗くなり、映画が始まる前のワクワク感が一気に高まるあの瞬間は、映画館でしか味わえない醍醐味。あの魔力に魅入られたひとりとして、僭越ながら、映画を発明し、発展、進化させてくれているすべての人々に感謝を捧げたいと思います。
ナショナル・シネマ・デー:9月3日
nationalcinemaday.org