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【Kaleコラム】記録づくめの人気ブロードウェイ・ミュージカル「ハミルトン」ハワイ公演スタート!

ブロードウェイ・イン・ハワイ22年~23年シーズンのハイライトとなるミュージカル「ハミルトン」の公演がついにスタートしました。

長らくハワイ公演が待たれたていたこの作品は、アメリカ建国の父とも呼ばれている実在の人物アレクサンダー・ハミルトンの生涯を、ヒップホップ、ジャズ、R&Bなどの音楽に合わせて描く異色作。脚本、作曲、作詞を手掛け、オリジナル・キャストとして、ハミルトンを演じたリン=マニュエル・ミランダは、ハミルトンの自伝を読み始めた瞬間から、ミュージカル制作を決めたとのこと。ミランダの熱意に満ちた独創的なミュージカルは、オフ・ブロードウェイで全席完売の記録を打ち立てて、ブロードウェへ移行。トニー®︎賞、グラミー®︎賞、オリヴィエ賞、ピューリッツァー賞戯曲部門で受賞を果たすという快挙を成し遂げます。そんな「超」が付く人気舞台をハワイで鑑賞することができる日が来るなんて、本当に夢のようです。

さて、このハミルトン氏、アメリカ合衆国建国の父のひとりとはいえ、ジョージ・ワシントンとは違って、日本人には馴染みの薄い人物ですが、実は合衆国憲法の起草者であり、初代財務長官となった人。一見堅苦しいような人物の物語が、なぜミュージカルに?

移民としてアメリカに渡った野心的な青年の人生は、まさに波乱万丈だったようです。新しい国の誕生の瞬間にその名を刻むべく、その頭脳と才能を駆使してワシントンの右腕へ。一方で(アメリカ初の)不倫スキャンダルを引き起こしたり、友であり敵であったアーロン・バーとの確執など、ラップに乗せて早口で語られる人間味あふれる歴史は、とにかくマジカルの一言。音楽とダンスが秀逸で、話についていけなくても、どんどんハミルトン・ワールドに引き込まれていくこと間違いなしです。

そして「アメリカの過去を現在のアメリカが語る」というキャッチフレーズ通り、歴史上の人物を有色人種が演じるというキャスティングにも全く違和感なく没入できるのが、このミュージカルのすごいところ。ハワイの観客にもそれが伝わり、初日ははじめから終わりまで、熱気と興奮がコンサートホールを包んでいました。

「ハミルトン」は、当初の予定を大きく超えて、23年1月29日までニール・ブレイズデル・コンサートホールにて公演予定。ミュージカルの詳細、スケジュール、チケット購入はこちら

なお、オリジナル版のステージは、ディズニープラスにて配信中。さらに!ブロードウェイ・イン・ハワイは、来年6月に名作「キャッツ」を上演予定。こちらも楽しみです!