【News】市バスに轢かれた女性の訴訟250万ドルで和解

2021年にホノルルの市バスに轢かれて一命を取り留めた女性が、バス会社と市を相手取った訴訟で250万ドルの和解が成立しました。

事故から2年半、ようやく和解が成立しました。

この事故はベイツストリートとリリハストリートの交差点で、市バスが横断歩道を渡っていたディ・ルーさん(62)をはねたものです。

バスの車内から移した映像では、アブラハム=アルフレッド・オーリオ運転手が座席の背もたれを倒し、片手でハンドルを握りながらリリハ・ストリートをマウカに向かって走っており、ルーさんが反対側から横断し始めると、他の車は止まりますが、バスの運転手はぶつかる寸前にルーさんに気づき、わずかにハンドルを切っています。ルーさんはバスの前に飛ばされ、バスがルーさんの上を通過しました。アウリオ運転手は叫んでバスを止め、ルーさんの様子を見に走っています。

事故当時バスは時速30マイルで走っていました。バスにはねられた衝撃でルーさんは約80フィート(約24m)投げ出されました。そして重量30,000ポンドのバスの下敷きとなり、消防署員によって救出されました。驚くべきことに、ルーさんは当初、危篤状態でしたが、一命を取り留めました。

ルゥさんの息子であるジェフ・ガウエさんは、母親の体験がすべてのドライバーの教訓になることを願っていると述べ、今も体に障害をかかえている母親について、「少し良くなりましたが、まだ痛みに苦しんでいます。」と話しています。

ガウエさんは、 「一瞬の不注意が、関係した人全員に長年の苦しみをもたらします。自分がどのように運転しているのかを見て、運転に集中するべきだと考えさせられます。そして集中できないなら、運転すべきではない」と述べています。

この件では、バスの運転手は交通犯罪で起訴されていません。またバス会社は、彼がバスの運転に復帰したかどうかについては明らかにしていません。