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【News】マウイ山火事の郡長対応への疑問

マウイの山火事から3週間以上が経過しましたが、多くの死者を出した失敗の責任を取ろうとする州や郡の指導者はいません。

29日の記者会見で、ラハイナを炎が襲った時に通信網が途絶えたことに関する質問に最高幹部があいまいに答えたことで、世論の反発は最高潮に達しています。

「あの日緊急オペレーションセンターで誰が指示を出していたのか」という質問に対し、マウイ島のリチャード・ビッセン郡長は、「誰が責任者だったのかわからない」と答えました。また、レポーターが州の緊急事態管理局の部長に「あなたはあの時あなたの部署でできることは何もなかったのか?」と質問したところケネス・ハラ氏は、「そう思わないPersonally I don’t think so.」と答えました。

説明責任が欠如していることから多くの人がソーシャルメディア上で「多くの人命が失われたのにこのような言い方しかできないのか」「厳戒態勢を敷くのが仕事だったはずだろう」などといったコメントが相次いでいます。また、この対応は “プロフェッショナルではない “とも言われ、特に困惑しているのは なぜ郡長は災害発生時にどこにいたか言わないのかも問われています。

政治アナリストのコリン・ムーア氏は、ビッセン郡長が職務を続けるのであれば山火事対応について「透明性のレベル」を上げなければならない」と述べました。

更にムーア氏は、「この3週間、州と郡の指導者たちの間で責任のなすりあいが多すぎです。失敗は認められるべきです。トップに立つ者にとって、これは彼らの責任なのです。謝罪してほしいと思う。政府がすることは人々を守ることだ。あの日、政府は人々を守らなかった。だから失敗だった。その失敗を認める必要がある」と付け加えました。

ハワイニュースナウが、ビッセン郡長に辞任を求める声について尋ねたところ、郡長は「山火事の後、尋常でない悲しみと不安や緊張の中で、マウイ郡政権は人々のニーズに応えるために初日から対応している。私は引き続き、被災したコミュニティと協力し、復旧作業と島の未来のために、できる限りのことを行っていく」と述べました。

また、ジョシュ・グリーン州知事は、リーダーシップに関する懸念について、「今はオハナとして団結し、癒す時です。私は誰も裁かない。今はその時ではない」と述べています。