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【News】ラハイナの希望のシンボル・バニヤンツリー

ラハイナにあるバニヤンツリーは象徴的なランドマークとして親しまれ、観光客や住民の憩いの場として日陰を作ってきました。

そのバニヤンツリーが今希望のシンボルとなっています。

この広大な木は樹齢150年で、アメリカ最大のバニヤンツリーと言われています。

ジョー・バイデン大統領とともにラハイナで記者会見したジル・トクダ下院議員は、「この木は私たちの傷心と希望の象徴となっています。この木の枝の下で幸せだった日々を思い出す時、私たちはとてつもない痛みを感じます、しかし、この木は黒焦げとなり傷ついてもまだ立っています。その下にまだ生命と再生がある、希望があるのです」と述べました。

バイデン大統領も、被災地を視察した時のスピーチで、「ハワイ王国のかつての首都は特別な意味を持つ神聖な場所です。そして私の左側にはバニヤンツリーがあり150年以上もこの地域に愛されています。木が生き残るには理由がある。この危機を乗り越えるためにできることを考える上で力強い象徴になります」と話しました。

火災の後、樹木の専門家はこの木を救うために空気と水と栄養が入るように土に大きな穴を掘る作業を行なったということです。

この木の頑丈な根はラハイナの人々の回復力を象徴しています。

バイデン大統領は被災者に向けたスピーチでも「燃えたけれどまだ立っています。ある人はこれを『希望のダイヤモンド』と呼び、ある人は『火は根に届かない』と言いました。これがあなたです。皆さんです。それがハワイなのです。ハワイにあきらめるという言葉はありません」と語りかけました。