【News】マウイ島状況アップデイト

西マウイの山火事による死者数は21日現在115人に達し、当局は遺体の身元確認作業を続けています。亡くなった13人の家族とは連絡が取れましたが、22人の犠牲者の家族にはまだ連絡がついていません。

ハワイアン・エレクトリック社の職員は被害を受けた地域の送電網の修復に取り組んでおりラハイナの一部で完了しました。

400人以上の職員と他の島からの請負業者が復旧作業にあたっています。

停電していた住宅や建物の80%以上が復旧し、90%以上の利用者が電気を使えるようになりましたが、オロワル、ラハイナおよびその周辺地域では約1,800件、アップカントリーでは約50件が停電したままです。

ハワイアン・エレクトリック社は、アップカントリーマウイで使用される特殊ケーブルなど、復旧に必要な備品が今週中にマウイ島に到着する予定と話しています。

州教育局は、山火事で被害を受けたラハイナの4つの公立学校(カメハメハ3世小学校、プリンセス・ナヒエナエナ小学校、ラハイナ中学校、ラハイナルナ高校)の家族と職員のためのサポート・ホットラインを開設しました。休校となっている間、インターネットやサポートを必要とする家族および職員は、月曜日から金曜日の午前7時30分から午後4時30分まで、(808) 727-6880に電話して下さい

 

分速1マイルという炎がラハイナの町を焼き尽くし、少なくとも115人の死者を出してから約2週間が経ちます。

連邦緊急事態管理局のジョン・ミルズ氏はインタビューの中で「ここで起きたことは、他のどんな災害とも比較になりません。復旧は厳しく困難な道のりだ」と述べました。

マウイ島のリチャード・ビッセン郡長は20日、FBIが調査した新しいリストによると、行方不明者の数が当初言われていた約2,000人から850人に減ったと述べました。尚、行方不明者の家族は、身元確認に協力するため、FBIにDNAサンプルを提供するよう求められています。

バイデン大統領は、政府を挙げて対応することを約束しており、すでにマウイ島には復興支援のために約1000人の連邦職員が入り、うち約450人が死亡した人の遺骨を探しています。また大統領はFEMAのボブ・フェントン氏を、長期的な復興を監督する連邦政府のチーフ・レスポンス・コーディネーターに任命しました。

グリーン知事は20日に発表した声明の中で、これまでにラハイナのおよそ85%が捜索されたと発表しました。ただ残りの15%は、瓦礫の山が高いため遺骨を見つけるのがさらに困難と思われる複数階ある建物となるということです。

知事は、週末の全米のニュース番組『Face The Nation』のインタビューで、急速に燃え広がった炎への対応について「すべてのサイレンが鳴り響けばよかった」と話し、

今後の教訓になると付け加えました。

避難者の支援に関してはこの1週間で、ほとんどの人が避難所からホテルの部屋に移動しています。ホワイトハウスによると、現在までに約8百万ドルの援助金が2,700以上の世帯に配布され、そのうちの340万ドルは家賃援助となっています。