【News】スカイライン開通も多くの不明点
ホノルルの新しい高架鉄道システムの一期区間が30日に開通し、約9,000人の乗客が無料で斬新なレール体験を楽しみました。 4日までは無料で乗車できますが5日からは有料となります。
ところで98億ドルをかけた高架鉄道の第一期区間が開通したものの、どれだけの収益が得られるのか、メンテナンスにかかる実際の費用はいくらになるのかなどは不明です。
ホノルル市議会議員のアンドリア・トゥポラ議員は「利用者数がわかればいいのですが.、システム全体の年間維持費など不明な点が多くあり、とにかく来年7月までの1年間は(お試しの)パイロット・プロジェクトになるでしょう」と話しました。
鉄道関係者は、旅客運賃の一部が運行とメンテナンスに充てられるということ以外、利用者数の収益予測を示すことができていません。6月にスカイラインの運営を引き受けた市交通サービス局のロジャー・モートン局長によると、日立との契約は年間5400万ドル、システム全体の電力使用を含む運営費は年間7500万ドルに上るということです。
ホノルル市は年末までに1日あたり約8000〜1万人の乗降客を見込んでおり、次の区間であるハラバから空港を過ぎてミドル・ストリートまでは1日あたり約2万5000人の乗降客を見込んでいます。ミドル・ストリートからダウンタウン、カカアコ地区までの最終区間が開通すれば、利用者は1日あたり約85,000人に増加する見込みです。
ル・オキモト議員は、2031年までにカカアコまで鉄道が延長される予定ですが一方で、当初の終点であったアラモアナ・センターまで鉄道を延長するための新たな資金源を模索している現在、ホノルル高速鉄道公社は「納税者の税金が賢明かつ慎重に使用されるよう、引き続き説明責任を果たしていく必要がある」と述べています。