【News】ハワイの乳癌死亡率は全米平均以上

若年層の乳がんが増加しており、米保健委員会は女性の定期的なマモグラフィー検査を50歳からではなく、40歳から受けるよう推奨しています。

専門家によると、乳がんの発生率が全米平均を上回り、ハワイ先住民(ネイティブハワイアン)の女性の死亡率が依然として高いハワイにとってこの指針は特に重要であるとしています。

ハワイ島の放射線診断医であるスコット・グロスクロイツ博士は、「50歳という以前のガイドラインは、ハワイには適していなかった」と述べ、「特に若い女性の乳がんはアグレッシブになる傾向があるので、早期検診によって命を救うことができるのです」と述べています。

ハワイ大学がんセンターの統計によると、女性の乳がんの新規発症率は、全米では129.6件ですが、ハワイでは年間10万人あたり139.6件でした。また乳がんの罹患率は全米と同様ハワイでも2009年から2018年まで毎年約1.7%増加しています。

また、ネイティブハワイアンの女性は、他の人種や民族に比べ、死亡率が高く、10万人あたり24.9人で、ハワイの全グループの平均が15.8人であるのに対し、ネイティブ・ハワイアンの死亡率は著しく高くなっています。

死亡率の高さが、遺伝的要因や検診率の低さ、医療へのアクセスの悪さ、環境や生活習慣によるものなのかなどは明らかではありません。

また、2021年のJournal of Breast Imaging誌の記事によると、アジア諸国では乳がん発症のピーク年齢が早いという研究結果がでています。ハワイではアジア人が人口の37%を占めています。