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【News】歩行者の保護と取締対策

16歳のサラ・ヤラさんがマッキンリー高校への通学中にひき逃げされ死亡してから1週間が経ちました。市と州の当局者は2日、同校付近のドライバーと歩行者の安全を向上させる計画を発表しました。

15日に通学のため横断歩道を歩いていたサラ・ヤラさんがピックアップトラックにはねられたカピオラニとカマケエストリートの交差点を中心にした対策です。

学校キャンパスと接するカピオラニ・ブルバードとペンサコーラ・ストリートに(運転者に減速を促す)スピードハンプや歩道橋を設置するなどの改善が考えられるとしています。また赤信号を無視する車両を記録するカメラは、州運輸局の安全プログラムの一環として、カピオラニ-カマケエ交差点にすでに設置される計画となっています。

州議会議長のスコット・サイキ氏は記者会見で安全のための計画の概要を説明し、赤信号カメラの設置を含むすべての改善は30日以内に行われると述べました。

「先日の事件は、生徒や歩行者を守るためにもっと努力しなければならないことを教えてくれました」と述べ「単に横断歩道があるだけでは人々を守るのに十分でないこと、このような混雑した場所では、運転者が速度を落とし道路の安全性を高めるために努力する必要があります」と話しました。

運輸局のディレクターのエド・スニフェン氏は「その地域で最適と思われるものは何でも建設する」と述べました。

水曜日の記者会見に出席した多くの関係者は市民に安全運転を呼びかけました。

ホノルルのリック・ブランジアーディ市長は、運転者は道路上で責任を負う必要があると話し、「このような事故が起きてからでは残念なのですが、この島には8000もの通りがあり、ハンドルを握る人が責任を自覚しなければ、そのどれもが危険なものになりかねません」と主張しました。

このひき逃げ事件の容疑者、ミッチェル・ヨシジ・ミヤシロ(45)は2月16日にホノルル警察本部に出頭し、その後、第1級過失致死などの疑いで逮捕されましたが

さらなる捜査待ちで釈放されています。裁判所の記録では、みやしろ容疑者は1996年以来164回の交通違反を犯しています。

ブランジアーディ市長は、同じような経歴を持つ人物を取り締まりたい考えです。「同じような前科を持つ人が運転しているのは問題です。特にこのようなケースでは強制力が必要です」と話しました。

ヤラさんの母親のシェビー・サニアタンさんは娘の死後、交通安全への取り組みが行われていることに満足していると述べました。「サラの死が無駄ではなかったし、私たちはまた別の命を救おうとしています」と話しました。その一方で、サニアタンさんは、みやしろ容疑者が違反切符を切られたにもかかわらず、運転を続けていたという事実に対応すべきだと述べ、「あの男が路上にいなければ、事故は防げたはずだ」と述べました。