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【News】コロナ禍で子供の肥満率急上昇

ハワイの若者の肥満率が上昇しています。

研究によるとパンデミック期間の不摂生が原因の1つであると考えられています。ロバート・ウッド・ジョンソン財団の報告によると、2020年8月までの12ヶ月間で、ハワイの若者の肥満度は約40%増加し、10歳から17歳の子供の15.5%が肥満とされています。この割合は、全米中25位です。ハワイの医療関係者は、パンデミックによる孤立と食糧不足が、肥満率を悪化させていると指摘しています。

ワイアナエ・コースト総合保健センターの小児科医、メイ・オキヒロ医師は、「この1年半で、多くの子供たちの体重は20~60㍀(9〜27㌔)も増えました。」と話しています。ハワイ大学ジョン・A・バーンズ医学部の教授でもあるオキヒロ医師は、「コロナによる学校閉鎖の期間中は、肥満率がさらに増加しました。間食が増え、学校への通学や授業での移動が少なくなり、ほとんどの運動プログラムも中止されたため、子供たちの運動量が大幅に減少したのです。」と説明しています。

又、ハワイ・フードバンクのCEOであるエイミー・マービン氏は、「これは非常に大きな問題です。ハワイの子ども達の4人に1人が食料不足に直面しており、その数は8万1千人にのぼっています」と話し、ハワイ・フードバンクは州内の学校にアクセスしやすい食料庫を設置することに取り組んでいるということです。

オキヒロ医師は、身体的な健康、肥満、糖尿病予備軍、高血圧、それらの合併症に加え、精神的な健康も問題で、子供たちの間では、不安や抑うつが増えていると危機感を示しています。