【Kaleコラム】10月を楽しくしてくれるHitchcocktoberって?

早いもので、あっという間に10月も半ば過ぎ…。今月末はハロウィンで、それが過ぎるとサンクスギビング、クリスマでまっしぐら。怒涛のホリデーシーズンはすぐそこ、という信じがたい事実に圧倒されております。

今年は2年間お預けだったハロウィン関連のイベントも解禁となり、仮装大会やキャンディをゲットする子供向けのトリックorトリート、恐怖体験のできるイベントなどがあちこちで予定されています。映画も、ホラー・ムービーやサイコ・スリラーなど、R指定作品のオンパレード。ちなみにアメリカのR指定は、17歳以下は21歳以上の保護者と一緒でなければ鑑賞不可で、17歳から21歳までは、自分自身のチケットしか買うことができません。

この秋ヒットしたR指定ホラー映画といえば、低予算ムービーながら評価の高い「スマイル」や「バーバリアン」。はじめはストリーミング用に作られたものの、公開前の反応が良かったため、急遽劇場公開される運びになったとのこと。またこの時期は、ホラーの旧作も上映されることがあり、「エクソシスト」、「スクリーム」、「ロストボーイ」といったかつての話題作も映画館のスクリーンで鑑賞することができました。みんなで絶叫しながら怖がるのも大いにありですが、スプラッター系やハラハラ・ドキドキを通り越したスリラーが苦手な方には、こちらはいかがっでしょう?

まもなく再オープン1周年を迎えるカハラ・シアターでは、10月を「Hitchcocktober」と称して、毎週水曜日に巨匠アルフレッド・ヒッチコック監督の特集を組んでいます。かの有名な「鳥」(1963年)に始まり、2回目の「ロープ」(1948年)も、ほぼ1部屋で話が進む心理劇を堪能する観客で満席に。続く19日は、グレース・ケリー主演の「ダイヤルMを廻せ」(1954年)、26日は隠れた名作「サボタージュ」(1936年)、そしてハロウィン当日の31日(月)には「サイコ」(1960年)が登場します。上映は1回限りで、いずれも夜7時から。料金は一律16.75ドル。「ダイヤルMを廻せ」は、待望のリマスター版3Dでの公開なので、以前見たという方も、この機会に約70年前に制作された3Dのサスペンス劇という、かなり特殊な映画を大きなスクリーンで見直してみるのもおすすめです。

ヒッチコック作品には、どの映画にも必ず監督自身がちらっと登場するシーンがあることが知られていますが、それを探すのも楽しみのひとつ(覚えていれば別ですが)とわかっていても、私はストーリーに集中できないのを理由に、事前に登場シーンを調べて絶対見逃さないようにするタイプのようです。まぁ、映画の楽しみ方は人それぞれ。ぜひ映画館でお会いしましょう。

コンソリデーテッド・シアターズ・カハラ8
4211 Waialae Ave. Suite 3080, Honolulu, HI
(808) 733-6243