【News】ハワイで今年14件目のデング熱感染症例を確認 流行地域への旅行で感染

ハワイ保健局は、オアフ島で旅行に関連したデング熱ウイルスの新たな症例を確認しました。これにより、州内での今年の症例は合計14件となりました。保健当局によりますと、患者はデング熱が流行している地域を旅行中に感染し、ハワイで以前に発生した症例との関連性はないとのことです。

保健局のチームは、この報告を受け、感染地域において検査と蚊の駆除活動を開始したとのことです。ハワイにはデング熱を媒介する蚊が生息していますが、このウイルスはハワイ諸島に定着していないと考えられており、最近の感染例はすべて旅行者によるものです。

保健当局は、中南米、アジア、アフリカ、太平洋諸島、カリブ海諸国など、デング熱が発生している地域への渡航者に対し、予防措置を講じるよう呼びかけています。推奨される対策としては、EPA(環境保護庁)認定の虫除けスプレーの使用、長袖・長ズボンの着用、網戸またはエアコンのある部屋への滞在などが挙げられます。

現在、フィジー、サモア、フィリピン、ベトナム、カリブ海諸国の一部など、世界各地でデング熱の症例が増加しています。プエルトリコと米領バージン諸島では依然としてデング熱の発生が宣言されており、アメリカ領サモアは2025年7月に発生を宣言。フロリダ州を含む一部の米国州では、引き続き地域内での感染が報告されています。

デング熱の影響を受ける地域から帰国する旅行者は、3週間は蚊に刺されないように注意し、帰国後2週間以内に発熱、発疹、吐き気、体の痛みなどの症状が現れた場合は、ただちに医療機関に届け出てください。