ハワイの労働組合、チームスターズ・ローカル996の組合員たちが、ガス供給会社「エアガス」に対してストライキを開始しました。
ストライキは月曜午前4時から始まり、不当労働行為や不十分な契約提案への抗議が目的です。
「このストライキの背景には、長年の無視とリスペクトの欠如がある」と話すのは、組合代表ケビン・ホルー氏。
オアフ島に3カ所ある事業所で、20年以上働いてきた従業員もおり、今回が初のストライキ。
「ただただ、もう耐えきれない」と、現場からは怒りと疲労の声が上がっています。
今回のスト参加者には、運送部門や配送、充填作業など幅広い職種の労働者が含まれています。
従業員たちは、管理職が現場業務に介入し、年功序列を無視していると訴えています。
組合員ライアン・カレン氏は、「管理職が我々の仕事を奪っている。年功序列は組合にとって大きな意味を持つ」と話しました。
州内では34名の組合員がエアガスに勤務しており、大半がオアフ島に集中しています。全員がスト参加に賛成票を投じたとのことです。
全米でも11の州で同様にエアガスに対するストライキが行われており、今回の動きは全国規模へと広がっています。
ホルー氏は「この契約交渉を始めた時は、相手との距離は“銀河”ほど遠かった。今はまだ“別の世界”ほどの差があるが、前進はしている」と話しました。
金曜日にはオンライン交渉が予定されています。