【News】亡くなった消防士の母が訴訟

マウイ島の消防士、トレ・エヴァンス・デュマランさんが亡くなって1年が経ち、デュマランさんの母親が上司を相手に訴訟を起こしました。

デュマランさん（当時24才）は、昨年1月27 日、キヘイのワイアポ・ストリート付近で、大雨で増水した幅4フィートの雨水管に吸い込まれ、およそ800ヤード(およそ730m)流されました。デュマランさんは、大雨で浸水した住宅に駆けつけ対応に当たっていて流されたものです。デュマランさんは重傷で治療を受けていましたが２月４日に亡くなりました。

母親のチェルシー・エヴァンス・エノスさんは、消防隊長が息子を守らなかったとして訴えています。チェルシーさんは「息子は地域を愛し、忠実で、上司を信頼していました。でもそのことが結局、息子の命を奪うことになったのです」と主張しています。

チェルシーさんは、「消防署では、命を救うためには命を賭ける、しかし、建物を守るために命を賭けることはない、と学びます。今回のケースはまさにそうでした」と話しています。

デュマランさんの直属の上司はマウイのスコット・マーティン消防隊長で、生命や財産に危害が及ぶ差し迫った危険がなかったにもかかわらず、浮力装置やロープを消防車に縛るなどしてデュマランさんが流されないような保護措置をとることなく、デュマランさんに排水溝の近くに行くよう命じたとしています。