【News】52年前の殺人事件の被告が裁判を前に死亡
ワイキキのアパートで女性を60回以上刺して殺害したとされる事件から50年以上経った2022年に逮捕されたネバダ州の元副検事長チューダー・チリラ被告がクリスマスの日にハワイの刑務所で死亡したことがわかりました。
ホノルル警察がアロハ・ドライブ沿いのコーラル・テラス・アパートで19歳のナンシー・エレイン・アンダーソンさんの遺体を発見してから7日で52年です。この事件は1972年1月7日、アンダーソンさんが7階のユニットでルームメイトに発見されたものです。
1970年にミシガン州の高校を卒業したアンダーソンさんは、1971年10月にハワイに移り、アラモアナ・センターのマクドナルドで働いていました。一方、チリラ被告は事件当時ハワイ大学の大学院で助手を勤めていました。
刺殺事件後、ホノルル警察は30人以上の目撃者の事情聴取と指紋採取を行うなど捜査が行われましたが手がかりは得られませんでした。しかし何十年も経って匿名情報が入りこの未解決事件は前進し、DNA鑑定によってチリラ被告の身元が特定され、2022年9月13日、チューダー・チリラ被告はアンダーソンの死に関連した第2級殺人の疑いでネバダ州の警官に逮捕されました。逮捕された時、被告は77歳で、被告は15ヶ月間拘留され、今年の裁判を待っていました。
アンダーソンさんの姉妹であるメアリー・シアトーンさんは書面で、「家族としては、彼が裁判を受けるまで生きられなかったことを残念に思うと同時に、この事件が終わったことに安らぎを感じています」と述べています。その上で「彼がなぜナンシーを殺したのか、他の共謀者が関与していたのか、あの日にまつわる他の答えはわからない。わかっているのは、半世紀以上前にホノルルで姉妹を殺したのは、科学的、法医学的、遺伝学的証拠に基づいて、チューダー・チリラが私たちの姉妹を殺したということです」と述べています。