【News】ダナ・アイルランドさん暴行殺人事件で2人目の無罪判決

1991年に、ハワイ島で当時23歳の女性が性的暴行を受けた状態で発見され死亡した事件で、

ハワイ島の巡回裁判所は、23日、殺人に関与した罪で有罪となったショーン・シュバイツァー被告に対し無罪を言い渡しました。

この事件では、シュバイツァー被告の兄のアルバート・イアン・シュバイツァーさんが殺人の罪に問われ、有罪判決を受けて刑務所に服役していましたが、

裁判所は、ことし1月、DNA鑑定の結果、殺害の可能性が否定されたとして無罪判決を言い渡しました。

この事件での無罪判決は、これで2人目となります。

1991年12月、ハワイ島カポホのワアワアロード付近の茂みの中で、ダナ・アイルランドさん=当時23才が下半身裸の状態で血を流して倒れているのが見つかり、病院に搬送されましたが死亡しました。

起訴状などによりますと、アイルランドさんは、付近の道路で自転車に乗っていたところ、車にはねられて性的暴行を受けたとされています。

裁判所は、きのう、「DNA鑑定の結果、シュバイツァーさんが殺人に関与したとはいえない」として、有罪判決を破棄し、無罪を言い渡しました。

この事件では、シュバイツァーさん兄弟とフランク・ポーリン受刑囚の3人が殺人罪や、殺人に関与した罪で起訴され、それぞれ有罪判決を受けました。

このうち、ポーリン受刑囚は、2015年に刑務所内で死亡していて、弁護側は、死亡後の有罪判決破棄を求めています。

遺体や 遺留品などの証拠品から検出されたDNA型は、3人のDNA型といずれも一致しなかったということで、真犯人は、特定されないままとなっています。