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【News】銃の引き取りに長蛇の列

オアフ島でハワイ州が銃を引き取るプログラムを始めて約20年になります。これは処分したい人が銃を持ち込むプログラムで先週末行われました。土曜日に銃器を処分できる場所が2ヶ所開設されました。パンチボウルにある州保健局の駐車場と運輸局のワイアナエ・コーポレート・ベースヤードの2カ所です。2カ所とも午前10時にオープンする予定でしたが、車の数が多かったため、早めにオープンしたということです。キナウ・ハレ周辺には長蛇の列ができました。

銃を受け取る職員は、持ち込んだ人にどんな銃を持ってきたかという銃の種類は聞きますがそれ以外の質問はしません。

テレビ局の取材に答えたある人は「ライフルを2丁、ショットガンとハンドガンを持ってきました。拳銃の登録はありますが、持ち主は私の叔父でもう亡くなってしまっているので持ってきました」と話しました。持ち込んだ人はクプナ(高齢者)が多く、孫たちが銃を手にするのを嫌がったり、自分が亡くなった時に家族に負担をかけたくないと、6丁の銃を処分した80歳の男性もいたということです。また、もう使わない銃が事件や他の人に渡るのを恐れて持ち込んだ人もいました。

銃の持ち込みには身分証明書は必要なく、預ける銃の種類以外の質問はされません。銃の種類に応じて、持ち込んだ人は100ドルか200ドルのギフトカードを受け取りました。オートマチック銃、セミオートマチック銃、ゴーストガンは、ギフトカードの額が高いということです。一人何丁でも持ち込めますが、ギフトカードの受け取りは最大3丁までとなっています。

法執行局長のジョーダン・ロウ氏は、「このプログラムを通して私たちが本当にやろうとしているのは、銃器が謝って発射されたり、自殺や、暴力に使われるのを防ぐことで、路上から銃器を一丁でもなくすことができれば、それは私たちがやろうとしていることのプラスになるのです」と説明しました。その上で「銃による暴力は日常茶飯事になってきています。残念なことですが、この問題を食い止めるのは私たちの責任であり、私たちだけではできないのです」と付け加えました。

土曜日に届けられた銃はすべて、盗難品かどうかチェックされ、もし盗まれたものであれば、持ち主に返す手続きをとりますが、そうでなければ処分されます。

関係者によると来年の初頭には近隣の島々を含めた買い戻しプログラムを行いたいということです。