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【News】日系人収容所跡地で祈祷と式典

第二次世界大戦中に日系アメリカ人が収容されていたホノウリウリ収容所跡地に新しい石碑が完成し先週末、式典が行われました。ホノウリウリの場所を保護し、一般公開へ向けての一歩となりました。

式典にはホノウリウリ保存プロジェクトに携わる関係者が集まり、祈祷とプレートの贈呈式が行なわれました。ホノウリウリは、第二次世界大戦で最大かつ最も長く使用された収容所でした。

ハワイ日本文化センターのネイト・ぎょうとく氏によると、収容所には1943年から1946年までの間に約300人の日系アメリカ人と数千人の捕虜が収容されていたということです。ぎょうとく氏は収容所について「とても荒れた生活環境で、出てきた時に日系人の多くは、自分たちが特別視されていたことを何よりも恥ずかしく思ったようで、そのためこの話は何年も、何年も埋もれてしまっていたのです」と説明しました。その後、2000年代半ばに、JCCHのボランティアがこの地域の人々や農民へのインタビューを通して集めた情報をつなぎ合わせホノウリウリの遺跡を突き止め、古い写真と現代の地形を比較することで正確な位置を確認することができました。

2007年、モンサント社が、収容所があった土地を購入し、JCCHや他のパートナーと協力してその保護に乗り出しました。2015年、バラク・オバマ大統領はこの場所を国定史跡に指定。2019年にホノウリウリ国定史跡として再指定されました。

遺跡の修復が始まって以来、その歴史を概説するプレートと案内板が建てられました。ホノウリウリ収容所の特徴となっていた岩壁の修復は、9月下旬に始まりました。

そして以前はヨセミテ国立公園で7年間ボランティア・イン・パーク・プログラムを管理していたサリー・マルティネス氏が、ホノウリウリ史跡の次期常任管理人として11月に正式に就任することが決定しました。

遺跡の修復に関するその他の計画はまだ検討中ですが、マルティネス氏は、最終的にはこの場所を一般公開し、より大きなコミュニティとその歴史を共有することが目標だと語りました。

式典にはシルヴィア・ルーク副知事も出席し、「私たちは何をするにしても、恐怖に根ざした決定をしてはいけないということを思い出させてくれます。人間として、過去になされたこと以上のことを成し遂げなければならないのだと思い知らされるのです」と述べました。