【News】マウイ島の山火事地域 予備調査で大気汚染確認

Experts say preliminary results of Kula ash sampling indicate high levels of dangerous toxins

ハワイ州保健局と教育局は、15日、マウイ島で山火事が発生した地域で、大気中の有害物質のレベルが高くなっていると発表しました。

ハワイ州保健局のフィンク博士によりますと、1930年からこれまでに発生した山火事で煙が流れ込んだマウイ島クラの8戸の住宅から採取したサンプルを調べた結果、高濃度の鉛や砒素、コバルトが検出されました。

このうち、砒素の濃度は、環境基準の140倍だったということです。

フィンク博士は、これは予備的な調査だとしながらも、「有害物質の濃度が確かに高くなっている」として、山火事の地域では、マスクを着用して欲しいと呼びかけています。

そして、火事による灰をできるだけ拡散しないようにすることや、妊娠中の女性や子供は、山火事の区域に入らないよう注意を促しています。

山火事で被害があった地域では、有害物質を取り除く作業が行われていて、EPA=環境保護曲は、第1段階の作業完了後にラハイナ地区の灰のサンプルを採取し、大気汚染の調査を行う見込みです。

一方、ハワイ州教育局のハヤシ局長は、「ラハイナの学校で対面授業を再開するのは、きわめて重要なことだ」と述べ、その上で、保健局と協力し、児童や生徒の健康を守るため大気汚染のモニタリング調査を続けていくとしています。

ラハイナの公立学校は、15日から再開されます。

専門業者が全ての学校で清掃作業を完了し、当局が検査を行った結果、土や飲料水の安全が確認されたとしています。また、それぞれのキャンパスで灰は、発見されなかったということです。