【News】看守による性的暴行訴訟で和解
2013年から2016年にかけて看守から性的暴行を受けたという6人の受刑者との間で和解が成立し、州は200万ドルを支払い、女性コミュニティ矯正センターのコントロールセンターに監視の防犯カメラが増設されることになりました。
この和解は、5人の女性と2018年に自殺とみられる形で亡くなった6人目の遺族が、元刑務官(看守)のブレント・バウマンBrent Baumann、チャボン・フレイタスChavon Freitas、タオフィ・マガレイ・ジュニアTaofi Magalei Jr、ゴータ・ヴァーGauta Vaaから性的暴行を受け、州は自分たちを守ってくれなかったとして、州と女性矯正センターの元所長のエリック・G・タナカを訴えていたものです。この訴訟が起こされてから6年以上が経過しています。被害にあった女性受刑者は、オアフ島ウィンドワード側のカイルアにある施設に収監されていたときに起こった性的暴行事件に対し、700万ドル以上の損害賠償を求めていました。
民事訴訟では、看守が2013年から2016年にかけて少なくとも53回、女性たちに性的暴行を加え、看守がキャンディやタバコ、化粧品、ヘアケア製品などの報酬を与えたほか、携帯電話やソーシャルメディアへのアクセス、特別特権、覚せい剤などの違法薬物を与えたとされています。女性たちは、それを断ると看守から報復されることを恐れていたということです。原告側は、州が被害者や受刑者の安全を軽視し、職員や看守を適切に雇用、訓練、監督しなかったと主張していました。
訴えられた4人は全員解雇され、バウマンとヴァーはB級重罪である第二級性的暴行で起訴された後、2人とも有罪が確定し、バウマン被告は執行猶予、ヴァー被告は2020年12月に懲役5年を言い渡されました。またエリックたなか元所長は、所長として7年間勤務した後、1月下旬に退職しています。
被告の代理人である弁護士テランス・M・リビア氏は、「州が女子刑務所にカメラを設置しようとしていることにほっとしている」と述べています。
カメラは年内に設置される予定です。