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【News】シニアのテクノロジーは後進状況にある/AARP調査

ラハイナ山火事の犠牲者の大半は 65 歳以上であり、テクノロジーを苦手とする層で す。一方、マウイ郡は火災の際に携帯電話のテキストアラートを送信しました。

8 月 8 日の火災から 3 週間、AARP が発表した調査によると、65 歳以上の成人のう ち、災害対策アプリをダウンロードしたり、テキストメッセージによる通知に登録した り、連邦緊急事態管理庁やアメリカ赤十字といった連邦の災害機関をソーシャルメディ アでフォローしているのは、わずか 10%に過ぎませんでした。また 57%の高齢者が携 帯機器用の緊急充電器を持っておらず、56%が運転免許証、健康保険、住宅保険など の重要書類をデジタル保存していません。

AARP (American Association of Retired Persons アメリカの高齢者団体)のシニア テクノロジーサービス担当エグゼクティブ・ディレクターのトム・キャンバー氏は、 「テクノロジーは、緊急事態に備えて人々が行動することを容易にしたものの、結局は 人が取る行動にかかっているのです。高齢者は緊急時の計画を立て、緊急時に情報を得 られるよう技術的な準備をしておくことが大切です」と述べています。

8 月 8 日のマウイの火災の際、緊急事態管理庁の職員は、警告サイレンを作動させなか ったとして厳しい批判にさらされています。当局は無線電話、テレビ、ラジオ、携帯に 警報を流したといいますが、多くの人は電気も携帯電話も使えませんでした。

そこで AARP は、高齢者には緊急事態に備えるアプリをダウンロードすること、災害 の最新情報をリアルタイムで得るためにソーシャルメディアで公的機関をフォローする こと、緊急連絡先を携帯電話に設定すること、重要書類をパスワードで保護されたフラ ッシュドライブやクラウドにデジタル保存することを勧めています。 しかし!それらは、スターアドバタイザーが木曜日に取材したラナキラのシニア・セン ターで学ぶ高齢者たちの技量をはるかに超えていました。。。

カリヒに住むヘルミーナ・イマムラさん(71 歳)は、電話とメールだけに使うアンド ロイド携帯を持っています。自宅にはまだ固定電話があります。イマムラさんはノート パソコンもタブレットも持たず、電子メールのアカウントも持っていません。イマムラ さんは、「そんなものは必要ないです。私は古い人間ですから」と話し、アンドロイド 携帯の操作を手伝ってくれる孫たちを頼りにしています。

オアフ島のラナキラシニアセンターLanakila Multi-Purpose Senior Center では水曜と木曜 にシニアのためのクラスが行われています。3 時間半のクラスは定員の 30 人でいつも 満員ということです。クラスはラナキラ・パシフィックによって運営され、参加者には 持ち帰り用冷凍食品ランチを提供しています。水曜日と木曜日の両方のクラスに参加し ている人もいて、技術の向上と同時に社交の場を楽しんでいるようです。 時にはミッドパシフィック・インスティテュート、イオラニ・スクール、プナホウ・ス クール、カイザー、ファリントン、ワイパフ高校やハワイ大学に通う学生たちから、デ バイスの使い方を教えてもらうこともあります。 プログラムダイレクターのチュン・オークランド氏は「高齢者にとっては、家族が技術を教えるよりも、見ず知らずの若い人たちに助けてもらった方がうまくいくことが多い のです、おうおうにして家族は辛抱強くないので、、、」と話しています。

AARP ハワイのコミュニケーション・ディレクターであるクレイグ・ギマ氏は、「より 多くのクプナがテクノロジーに精通する必要がある」と話しています。 コロナが流行した際、シニアの交流の必要性が高まり、ラナキラではメンバーとのつな がりを保つためにオンライン・クラスを企画しました。ラナキラの技術クラスは、携帯 電話の電源の入れ方さえ知らなかったメンバーのためにコロナの経験から発展し、今で は、Zoom、テキスト、E メール、孫の写真の共有の仕方を学びたいという人もいま す。そして学校の教師がウィンドウズのアプリケーションや詐欺に遭わないためのヒン トも教えているということです。