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【News】感染者数減も一般入院患者数は飽和状態

新型コロナウィルスの平均患者数はこの1週間で過去最低になりましたが、ハワイの病院は依然として飽和状態が続いています。

ハワイ・ヘルスケア協会の社長兼CEOのヒルトン・レイセル氏によりますと、パンデミックの期間、着実に患者数が増加しています。22日の時点で、ハワイの病院には2,526人の患者が入院していてどこも満床の状態です。つまり救急治療室での待ち時間が長くなり、医療従事者の不足が続いていることを意味しています。

今年の病院の調査によると平均は今のところ2,481人で、これは例年よりも高い数字となっています。レイセル氏は、「入院患者は実は増え続けていて、COVIDの数値が下がっても、入院患者数が下がることはない。これはニューノーマルです。残念ながら、3~4年前よりも病状が悪化した患者が増えたということであり、これが現実です」と話しています。

新型コロナウィルスの入院患者は、1日あたり州全体の週平均は47件に減少し、4月以来初めて50件を下回りました。また集中治療室に入っている患者の週平均は1日わずか2人にまで減少し、過去1週間のうち2日間は集中治療室に入っている患者がゼロの時もありました。これは良いニュースですが、悪いニュースは、2020年初めにパンデミックが始まって以来、コロナの患者が減少しても、州全体の減少にはつながっていないことです。実際には、その逆になっているということです。レイセル氏によりますと、コロナの患者の代わりに他の病気の患者が増えており、それは介護の先送り、高齢化、待機患者(長期介護施設に移る準備ができていても、空きがないために移れない患者)の受け入れなど、さまざまな要因が重なっているためだろうと考えられています。多くの長期介護施設では、現在も人手不足が続いており、新しい患者を受け入れることができない状況だということです。