【News】スポーツキャスターのジム・レーヒー氏死去
訃報です。ハワイのスポーツ界の実況アナウンサーとして活躍したレジェンド、(Jim Leahey)ジム・レーヒー氏が30日、亡くなりました。80才でした。
ジム・レーヒー氏の実況は、何十年もの間、リスナーや視聴者をスポーツの世界に引き込んできました。
レーヒー氏の特徴は、鮮明なイメージを描き出す英語力と、綿密な準備でした。
スポーツキャスターのラリー・ベイル氏は、レーヒー氏について「何時間も何時間もかけて、色分けをして、膨大な量の準備をしていたのです。彼のデスクのそばを通りかかった時、「ゲームのためにこれだけのことをする必要があるのか」と聞いた事がありますが、そうすると彼は私を見上げて、「いや、そんな必要はないけどね」と言いましたよ、と振り返りました。
レーヒー氏の父親チャック氏は、ハワイのスポーツをラジオで放送する先駆者でした。
その後(あと)を継いだレーヒー氏ですが、レーヒー氏はラジオやテレビで話をすることにも卓越していました。
スポーツキャスターのニール・エバレット氏は、突然、万里の長城の話をされて、『すごい!』と思ったことがあったといい、「ジムは、どうしてそんなことまで知ってるんだ?」と驚いたといいます。
レーヒー氏は、KGMB、KFVE、OCSportsで働き、息子のカノアさんとPBSで「Leahey & Leahey Show」の司会を務めていました。
40年以上にわたってUHの陸上競技の声を担当し、友人であり放送パートナーでもあったアーティ・ウィルソン氏は、「ハワイ大学や他のスポーツイベントで聞く大きな呼び出しの声はすべてジム・レーヒーでした」と振り返りました。
レーヒー氏は、ハワイのスポーツキャスター・オブ・ザ・イヤーに19回選ばれ、ハワイ大学の体育の殿堂入りも果たしています。次世代のスポーツキャスターを育てることにも貢献し、スポーツキャスターのベイル氏は、「彼は偉大な指導者でした。もし、私がジムのそばにいなかったら、今の自分はなかっただろう」と話しました。
レーヒー氏は、セントルイスとサンフランシスコ大学を卒業し、夫であり、父親であり、祖父でもありました。
レーヒー氏は以前のインタビューの中で、「私はいつも3つのことを信じてきました。1つは、常に自分らしくあること。才能を授かったのだから誰かの真似をしてはいけない。2つ目は、決して嘘をつかないこと。実況の時に決して嘘を言ってはいけない。そして3つ目は、ブロードキャスト・マネジメント(放送業界のマネージメント)を絶対に信用しないこと、と冗談を言っていたそうです。引退する時、「静かに退(しりぞ)きたい」と言っていましたが、レジェンドになると、それはかなり難しいことでした。ハワイのスポーツ界、ラジオテレビ業界の声として知られたジム・リーハイ氏が亡くなりました。長い間、病を患っていたということです。ご遺族は、妻のトニー夫人、子供3人とお孫さんがひとりです。