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【News】イオラニ宮殿で故カカナナコアさんの追悼

22日、故アビゲイル・カワナナコアさんを追悼するため大勢の人がイオラニ宮殿に訪れました。ハワイの王族がイオラニ宮殿の中で横たわったのは100年以上前のことです。22日は一般弔問で、午後3時の時点で1000人以上の弔問客が訪れました。

ハワイ王族の末裔アビゲイル・カワナナコアさんは、昨年12月11日、オアフ島の自宅で亡くなりました。19世紀末のアメリカ併合前にハワイ王国を治めた一族の末裔で、「最後の王女」と呼ばれ長年にわたり市民から親しまれてきました。96歳でした。

カワナナコアさんはハワイのアリイ(王族)の子孫です。柩がイオラニ宮殿に運ばれると、チャント(祝詞)とハワイの伝統的なウェイリング(嘆きの歌) が唱えられました。

宮殿の「玉座の間」Throne Roomに、手彫りのコアの棺が置かれ、妻のベロニカさんが寄り添いました。

カワナナコアさんは、「玉座の間」に横たわる12人目の人物です。最後の一人は1932年のクヒオ王子です。1891年にカラカウア王、1908年にはカワナナコアさんの祖父デービッド・カワナナコア王子が横たわりました。イオラニ宮殿エグゼクティブディレクターのポーラ・アカナさんは、「クヒオの時代とエドワード王子の時代以来行われていないことなのです」と話しました。

弔問に訪れたバート・ノブリエガさんは、2時間並んで待って入り、涙ながらに宮殿を後にしました。「歴史の中のこの瞬間に生きていて、それを体験できたことがうれしい」と話していました。

23日は、ヌアヌにある王家の霊廟、マウナ・アラでプライベートな葬儀が行われます。