【News】冬を前に3種のウイルスに警戒
医療従事者はウィンターシーズンを前にインフルエンザ、RSV(RSウイルス)、新型コロナウィルスの3つのウィルスを警戒しています。
いずれも呼吸器系のウイルスですが、フルとRSVは以前からあり医師も治療してきました。一方、現在進行中のコロナウィルスは、より免疫回避性の高い変異型が出現しています。
米国では、幼い子どもの間でRSVが早期に急増し、いくつかの地域は病院が多忙を極めており定員割れを起こしている病院もあります。
ハワイでは、カピオラニ医療センターの小児科医シルパ・パテル博士によると、ハワイでもRSVの患者が増加していますが、主要な小児病院は対できているということです。「RSVは、何十年も前から見られるもので、我々はよく知っているウイルスであり、何もパニックになることはありません」と助言しています。
米国疾病対策予防センターによると、RSV=RSウイルス感染症は、通常、軽い風邪のような症状を引き起こす一般的な呼吸器系ウイルスですが、米国の複数の地域で緊急治療室への搬送や入院が増加するなどしています。
ほとんどの子どもたちは、2歳になるまでにRSVに感染します。初期症状としては、鼻水、食欲の低下、咳などです。パテル博士は、最も注意すべきなのは呼吸困難や水分補給であるとした上で、排尿の回数が少ない、母乳やミルクを飲んでいない、高熱がでるなどして心配な場合は、小児科医か家庭医に電話して相談し、緊急医療機関や緊急治療室に行くべきかどうか聞くとよいでしょう、とアドバイスしています。幸い、RSVの病気のほとんどは自宅で管理することができ、入院に至るのは呼吸の補助が必要な重症のケースだけということです。