【News】アンバーアラートで誘拐少女無事に保護

ハワイ島で誘拐された15歳の少女が機転のきいたレストラン従業員と周囲にいた人達の協力で無事保護されました。

ハワイ島警察は、16日(金)の午後1時30分ごろ、ワイコロアビーチ・ドライブ近くのアナエホオマルベイで誘拐された可能性があるとして、ミケラ・デビーナさんの行方不明の*アンバーアラートを発令しました。

*AMBER Alertとは、児童(未成年者)誘拐や行方不明事件が発生した際、発令される緊急事態警報です。

デビーナさんは地元の男性と一緒にいる可能性があり、年齢は45歳から60歳くらい、身長は1メートル70センチくらい、グレーの短パンでシャツは着ていないかもしれないと報告されました。

この誘拐事件のニュースはソーシャルメディアやニュースメディアで急速に拡散されました。島全体が緊張感に包まれる中、警察は「武装しており危険である」とされるダンカン・ケアロハ・マヒ容疑者(52)の居場所を突き止めるために市民の協力を求めました。そして、デビーナさんが最後に目撃されてから24時間以内の土曜日の正午前、最後に目撃された場所とは反対側のヒロで発見、保護されました。

ヒロ・ベイフロントにあるカフェ・ペストレストランのゼネラルマネージャー、マリオ・カスティロさんによりますと、デビーナさんは誘拐犯に、お腹が空いていたので、カフェ・ペストに入って食べ物を買うよう要求したそうです。男がそれに応じたことが良い結果に繋がりました。

この店の従業員ブリッジ・ハートマンさんは、他の客と並んでいる二人を見ました。デビーナさんが泣き出したため、一緒にいた男が彼女を列から引きずり出して帰ろうとしたのを見て、ハートマンさんは彼女が誘拐された少女だと気づきました。ハートマンさんは、彼女をつかみ、レストランに引き戻しました。その間、大声で(容疑者を)捕まえて、と叫びました。

ハートマンさんはアンバーアラートで彼女がデビーナさんであると確信し、誘拐犯から引き離すことができました。

尚、容疑者はその場から逃げましたが、目撃者が容疑者の写真と、容疑者が運転していた車のナンバーを撮影しました。そしてカスティロさんが、デビーナさんをレストランのオフィスで保護し、警察に通報したということです。

ハワイ郡のロス郡長はフェイスブックで、「ミケラさんの居場所を突き止め、保護するために全力を尽くしてくれた警官、FBI、そして地域の皆さんに感謝します。これこそがコミュニティーのすべてです。すぐにミケラさんをお母さんのもとに返してあげましょう」と投稿しました。

その後、警察は、午後4時半過ぎにマヒ容疑者をヒロで逮捕しました。