【News】50年前の殺人事件の容疑者逮捕
ホノルル警察は、1972年1月7日にワイキキのアパートで何者かに刺されて亡くなったナンシー・エレイン・アンダーソンさん殺人事件に関し、DNA鑑定と証拠をもとに容疑者を逮捕しました。
アンダーソンさんは1970年にミシガン州の高校を卒業し、1971年10月にハワイに移住、ワイキキのアロハ・ドライブのアパートに住んでいましたが、その部屋で複数の刺し傷を負って意識不明の状態のところをルームメイトに発見されました。アンダーソンさんは19才で、ホノルル警察は当時大規模な捜査を行いましたが、有力な手がかりは得られませんでした。
警察によると、ホノルルの捜査官がバージニア州にあるDNAテクノロジー会社、パラボン・ナノ・ラブス(Parabon NanoLabs)に依頼しDNA鑑定により事件の容疑者を特定したということです。
これにより、ハワイ時間13日午前4時頃、ネバダ州リノの警察は、第2級殺人の疑いでトゥドール・チリラ容疑者(77)を逮捕しました。チリラ容疑者はハワイに送還される予定です。
ホノルル警察のウェブサイトによると、捜査官が採用した鑑定の1つは、未確認のDNA証拠から身体的外観や祖先を予測するプロセスであるDNAフェノタイピングと言われるもので、事件対象者の家系、目の色、髪の色、肌の色、そばかす、顔の形などが個別に推測されました。これらの外見的特徴を組み合わせることで、容疑者が25歳の時にどのような容姿だったかを表す複合写真を作成したということです。
尚、ホノルル警察には200以上の未解決事件があり捜査が続けられています。