【News】オピオイド被害の和解金7800万ドル
ハワイ州は、(鎮痛薬)オピオイド被害の和解金として7800万ドルを受け取ることになりました。
ハワイのデビッドいげ州知事と、ホノルルのリック・ブランジアーディ市長、マウイのマイケルビクトリーノ郡長が9日、記者会見を行い発表されました。
ハワイでは、特に*フェンタニルの過剰摂取による死亡が急増しているため、今回の資金援助が行われることになりました。(*フェンタニルは、主に麻酔や鎮痛、疼痛緩和の目的で利用される合成オピオイド)
デビッドいげ州知事は、オピオイドメーカーのJohnson & Johnsonと販売業者との和解の一部としてハワイ州に入る7800万ドルについて、その使い道を指導するために諮問委員会を設立すると発表しました。
イゲ知事は会見で「我が国は、何千人もの命を奪い、家族に悲劇をもたらし、社会に壊滅的な打撃を与えている深刻なオピオイド危機に直面しています。和解ができたことに感謝しています。これにより、最も必要とされていると思われる予防と治療に焦点を当て、前進することができます」と話しました。
ハワイは薬物の過剰摂取による死亡者数が全米で37位でありながら、今年は自動車事故よりも薬物中毒による死亡者数の方が多く、薬物の過剰摂取による死亡は州内の死亡事故の24%を占めているということです。知事は、「この数字は現実です。薬物中毒や誤用の影響で苦しんでいる子供や配偶者、同僚がいるのです」と付け加えました。
7800万ドルのうち、85%の6600万ドルは、オピオイド乱用の治療と教育を含む予防に使われ、残りは他の薬物乱用治療に使われるということです。