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【Kaleコラム】日本でも視聴可能!最後のウクレレフェスティバルはヴァーチャルで開催

毎年7月にカピオラニ公園で開催され、多くの観客を集めていたウクレレフェスティバル・ハワイ。ウクレレプレイヤーとしてだけだなく、卓越した指導者としても知られるロイ・サクマ氏の音楽への熱い思いが実を結び、1971年にスタートしたこのイベントは、惜しくも今年で幕を閉じることになりました。

世界中のウクレレファン、ハワイファンの注目を集める人気のイベントですが、今年も昨年に続きヴァーチャルでの開催に。7月17日(日)ハワイ時間夜7時よりスタートとなります。

約50年前の当時、ホノルル市の公園管理の職にあったロイ・サクマ氏は、カピオラニ公園を掃除するたびに、いつかここで無料の音楽イベントを開催したいと思っていたそう。そんな一人の青年の熱意を元に始まった無料音楽イベントは、回を重ねるごとに大きくなり、1万人を超える観客を集めるほどに成長。ローカル・ミュージシャンだけでなく、メインランドや海外からの参加、子供たちがずらり揃った演奏も見どころの一つとなっています。

ロイさんと奥様のキャシーさんは、夢がかなった今、50回目でけじめをつけようと思っていたところ、パンデミックで様々なことができなくなる中、少しでも前へ進むため、バーチャルでの開催を行い、52回目の今年、その幕を下ろす決意をしたと言います。

今までもロイさんの師匠であるオータサンを始め、ハーブ・オータ・ジュニア、ジェイク・シマブクロら多くの有名ミュージシャンがステージに立ち、ウクレレを手に、素晴らしい演奏を繰り広げてきました。神業とも言えるその演奏、2度と見られない豪華ミュージシャンの競演などが無料で楽しめるのは、奇跡に近い出来事だったのかもしれません。私も何度も足を運び、大好きなミュージシャンと出会ったり、ウクレレを始めるきっかけを作ってくれたり(残念ながら今は挫折中ですが)、たくさんの思い出があり、もう感謝しかありません。

ウクレレは、あんなに小さくて、弦が4本しかないのに本当に奥が深くて不思議な楽器。耳にすれば誰もが幸せになれる優しい音色だからこそ、世界中に愛好家がいるのも納得です。ポルトガルで生まれ、ハワイで育ったウクレレの魅力を世に広め続けたフェスティバルがなくなるのは寂しい限りですが、これからもサクマ氏の思いは時を超えて受け継がれることでしょう。

今年の参加プレイヤーは、オータサン、ジュニア、ダニー・カレイキニ、ブライアン・トレンティーノ、ポーラ・フーガ、ナタリー・アイ・カマウウ、ジェイクほか。世界中のウクレレプレイヤーが繋がり、同時演奏を行うという企画や、事前に録画された生徒達による演奏風景も紹介されるようで、大変楽しみです。

司会進行はロイ・サクマ氏とジェイク・シマブクロ。イベント当日はフェイスブックにて世界どこからでも視聴可能ですので、日本の皆様もこの基調な機会をお見逃しなく!

トニーグループ・オートプレックス主催
第52回ウクレレフェスティバル・ハワイ
2022年7月17日(日)午後7時~8時(ハワイ時間)
配信元:https://www.facebook.com/ukulelefestivalhawaii/
ウェブサイト:www.ukulelefestivalhawaii.org