【News】2019年のヘリコプター墜落事故の原因報告

連邦捜査当局は、2019年にカウアイ島で起きたヘリコプターの墜落事故について、悪天候の中で飛行を続けたパイロットの判断ミスが原因とし、旅行者に人気のある航空ツアーに対する当局の監視が甘かったと非難しました。

この事故は、サファリ・アビエーションが運航するツアーヘリコプターが、パイロットと大人3人と10歳を含む子供3人の6人の観光客を乗せて、有名なナ・パリ・コースト付近を飛行中乱気流に巻き込まれ墜落し、全員が死亡したものです。目撃者や他のパイロットによると、墜落時、霧や雨で視界が悪く、何人かのパイロットは引き返していたということです。

報告の中で、国家運輸安全委員会は、連邦航空局が航空気象カメラを設置するのが遅れていたことを指摘し、カメラがあれば、霧に覆われた状況をパイロットに知らせることができたかもしれないと指摘しています。さらに連邦航空局は、ツアーパイロットに悪天候に対処する訓練を十分に行っていなかったとも指摘しています。

連邦航空局によると、ハワイではカウアイ島の2カ所を含む5カ所に気象カメラを設置していますが、事故現場にはありませんでした。来年末までにさらに6島で21カ所を設置する予定ということです。

国家運輸安全委員会は、ヘリコプターに機械的な問題は見つからなかったものの、サファリ・アビエーション社が危険を特定するためのプロセスを欠いていたことが事故の一因になったとしています。

一方、安全委員会のジェニファー・ホーメンディ委員長は、「事故の原因をパイロットにあると言う人もいるだろうが、それよりもFAA連邦航空局に問題がある」と主張しました。ホーメンディ氏は、「この悲劇は決して起こってはならないことだった。100%防ぐことができたものです。ハワイでの航空ツアーの安全に対する連邦航空局の監視は十分ではなかった、FAAは安全を導くべきであり、業界の責任にするべきではない」と強調しました。