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【News】誤認逮捕で2年以上病院に収監

冤罪証明を行う非営利活動機関=ハワイ・イノセンス・プロジェクトは、ハワイ州当局が、ホームレスの男性を犯罪の容疑者として誤認逮捕し、2年以上も州立病院に収監して精神科の薬を飲ませ、誤認が発覚後釈放し、男性を自由にすることで事実を隠そうとしたと、記録の訂正を求める嘆願書を発表しました。

誤認逮捕されたのはジョシュア・シュプリスタースバッハ(Joshua Spriestersbach)氏で、2017年夏、歩道で寝ていたところを警察官が起こし逮捕しました。ジョシュア氏は、公共の歩道で座ったり横になったりすることが禁じられているため、市の法律違反で逮捕されたのだと思ったといいます。しかし、警官はジョシュアさんをトーマス・キャッスルベリーという容疑者と勘違いしていました。キャッスルベリー容疑者は、2006年に起きた薬物事件で逮捕状が出ていたものです。

ジョシュア・シュプレスタースバッハ氏の弁護士は、警察が2人の写真と指紋を比較するだけで、すべて解決できたはずだと主張しています。シュプリスタースバッハ氏は、自分はキャッスルベリーではないと主張したもののハワイ州立病院に収容されました。嘆願書には、「シュプリスターバッハ氏が、キャッスルベリーではないと主張すればするほど、スタッフや医師からは妄想や精神病とみなされ、薬を打たれた。」と書かれています。

尚、本物のキャッスルベリー容疑者は2016年からアラスカの刑務所に収監されていました。