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【News】台湾総統 中国の警告のなかハワイ訪問を終える

Taiwan’s president wraps up Hawaii visit amid China’s warning

台湾総統、中国の警告のなかハワイ訪問を終える

アメリカは台湾と正式な外交関係を結んでいませんが、中国が領有権を主張する台湾の頼清徳 総統は、2日間のハワイ訪問中、国家元首として扱われました。

(ライ・チンテ)頼清徳 総統は土曜日の朝、ホノルル空港の滑走路でジョシュ・グリーン知事、リック・ブランギャルディ・ホノルル市長、ジョー・ローガン・ホノルル警察署長に出迎えられました。赤い絨毯が用意され歓待を受けました。

グリーン知事は「記念すべき日」と称し、知事とライ総統がともに医学の専門家であり、それが統治に役立っていると述べました。

ライ総統は、真珠湾攻撃から83周年の日を前に、ハワイ緊急事態管理庁、ビショップ博物館、USSアリゾナ記念館を訪問し、アリゾナ記念館では「中華民国(台湾)総統」の名で献花しました。

土曜日の夜には、カハラ・リゾートで州政府関係者と地元および海外の台湾人リーダーを招いた夕食会が行われました。

「平和はかけがえのないものです。戦争に勝者はいない。戦争を防ぐために、私たちは共に戦わなければなりません。私たちは家族のようなものです。ハワイも台湾も美しい島々であり、自然災害による困難に直面しています。"様々な分野で交流を深めることを楽しみにしています。」と総統は話しました。

シルヴィア・ルーク副知事は、昨年のラハイナ山火事後の台湾の寛大な援助と、医療、気候変動緩和、先住民文化保護における両者の継続的なパートナーシップに言及しました。

一方で中国外務省は、米国がライ総統の訪問を支援したことを「強く非難」し、米国に苦情を申し立てたと述べました。

ワシントンと北京の間の緊張にもかかわらず、地元の議員たちは、ハワイと台湾の間の強い歴史的な絆と共通の理想をアピールしました。

ジル・トクダ下院議員(ハワイ選出)は「台湾は中国政府に手を差し伸べ、協力を申し出た。中国の反応は、台湾周辺でこれまでで最大規模の合同軍事演習を実施することでした」。「あいまいさは禁物です。米国は、平和と安定を促し、台湾の将来が台湾の人々によってのみ決定されるようにするために、台湾の側に立ち続けなければならない。」と話しました。

日曜日、ライ総統はイースト・ウエスト・センターで、この地域における台湾の継続的な関与について講演し、またペロシ元下院議長と電話会談を20分ほど行いました。中国の軍事的脅威などに関し意見交換した。ペロシ氏は頼氏に「台湾は米議会超党派の支持を受けている」と伝えたと報じられました。

今日月曜日ハワイからマーシャル諸島、ツバル、パラオ、米領グアムを12月6日まで訪問します。

これは、5月の就任以来、ライ総統にとって初めての南太平洋地域への訪問です。