【News】TMTは資金面でも前途多難か

Future of embattled Thirty Meter Telescope project threatened by funding cap

30メートル望遠鏡プロジェクトの将来は、資金源の面からも難航しそうです。

国家科学委員会NSB が推奨する資金上限によって、このプロジェクトの将来は宙に浮く可能性も出てきました。

先週、NSBは会合を開き、米国国立科学財団の大規模望遠鏡計画の予算を検討しました。その中、 資金上限を160万ドルとすることを推奨しました。

この数字は、建設中の 2 つの望遠鏡、TMT とチリの巨大マゼラン望遠鏡の完成に資金を提供するには不十分な予算です。

両方のプロジェクトを監督する科学委員会は、どちらを完了するかを選択する必要があり、その可能性が高くなりました。

アメリカの研究者や天文学者の中には、計画されている2基の地上望遠鏡のうちの1基を失うということは、天文学におけるアメリカの指導力にとって大きな打撃となるだろうと述べています。

元TMT理事のリチャード・エリス氏はサイエンス誌に、

「両方の望遠鏡に投じられた投資を考えると、これは悲劇です。

現在の米国はヨーロッパの天文台に追いつくために数年を失った」と話しました。

一方、他の科学者は、このNSBの発表は、何年にもわたって資金を求めてきた後の良いニュースの兆候であると信じています。

TMT プロジェクトは引き続き州との法的な問題や否定的な市民感情に直面しています。