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【News】インフレで破産件数増加

高いインフレ率と金利の上昇が、ハワイの消費者を圧迫しています。

ハワイ州内の8月の破産件数は21.8%増となり、16ヶ月ぶりに前年同期を上回りました。

米連邦破産裁判所が発表したハワイ地区のデータによると、8月の破産件数は106件でした。前年同期は87件でした。13カ月連続で100件未満でしたが、初めて3桁となりました。

ホノルル市の破産弁護士グレッグ・ダン氏は、「この傾向はホリデーシーズン明けから2023年まで続くと予想されます。新型コロナにより‘家計を支える政府のプログラムが終了し、多くの人々が仕事に戻りました。つまり債権者が債務者を追求する選択肢が増えたのです。経済的に困難な中で、破産申請の増加は今後も続くでしょう」と話しています。

ホノルルの破産弁護士、ブレイク・グッドマン氏も同じようなシナリオを予想しています。「9月、10月とこの勢いが続き、もしこの数ヶ月で100を超える破産が続けば、今年の残りの期間も破産宣告が増えるでしょう」と予想しています。

破産弁護士は二人とも、高いインフレが理由とし、インフレ率の上昇が、消費者の家計を苦しめ、借金の返済をより困難にしていると指摘しています。

ダン弁護士は「生活費は高くなっているのに収入は変わらない。私のクライアントからは、貯蓄を切り崩すか、借金を増やすしかないという声が聞こえてきます。これでは倒産が増える一方でしょう。」と話しました。