【News】イルカツアー会社の元社員が不当解雇で起訴
オアフ島のドルフィンツアー会社の元従業員が、不当に解雇されたとして会社と経営者を相手に訴訟を起こしました。訴えたのはオーシャン・ジャーニーの人事課のコーディネーターとして勤務したいしづかゆみさんです。
いしづかさんは、このドルフィン&ユー社のオーナーであるリチャード・ホーランド氏が従業員に社会的距離やマスクの着用義務を守る必要がないとしていたことに異議を唱えていました。
ホーランド氏はコメントしていませんが、このツアーのウェブサイトによると、この会社は30年以上経営しており、イルカがよくでてくるスポットでスノーケリングするツアーを提供し、安全の指針に沿って人との間隔をあけるためにボートの定員を減らし、消毒や検温も頻繁に行なっていると書かれています。
しかし、石塚さんの弁護士のアンドリュー・スチュアート氏によりますと、ホーランド氏と従業員の間でやりとりされていたメールで、ミーティングに出席する人にはその前にランチを提供し「封筒」を差し上げると書かれていたということです。これは、暗にマスクをしないでミーティングに参加した従業員には金一封を提供するというニュアンスでした。いしづかさんは、マスクをしないことが勇気のある人とか賢いなどとは思わない、(コロナから)自分を守る事が適切な考え方であり、自分はハワイの規則に従ってマスクをすると反対し、ランチや封筒といった賄賂のような行為を行ったホーランド氏に失望しました。またいしづかさんが顧客対応をするカウンターに安全のための仕切りを設置し、顧客に “距離を守り、マスクをつけましょう“ という案内を出すことを提案したところ、ホーランド氏は、それは理解できるが、恐怖心をあおるようなことはしなくてもいいと反論したということです。その後も経営者との間で意見が合わず、いしづかさんは、5月に解雇通告を受けました。
弁護士は、いしづかさんはあきらかに不当な扱いを受けたと話しています。