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【News】手話通訳の女性がコロナで死亡

新型コロナウィルスによるパンデミックが発生した昨年から、ハワイのテレビの記者会見で手話通訳として出演していたパティ・サカルさんが新型コロナウィルスのため亡くなりました。

ホノルル在住のパティ・サカルさんは、40年ちかくアメリカの手話通訳(American Sign Language interpreter)として勤めて来ましたが、娘をたずねてカリフォルニアに滞在中、新型コロナウィルスに感染し入院、15日に亡くなりました。62才でした。

パティさんは、パンデミックの始まる9ヶ月前から娘に会いたいと思っていて、コロナを恐れてはいましたがカリフォルニアに旅立ちました。

カリフォルニアに到着したのが12月23日で、1月1日にハワイに戻るために検査を受けた時に陽性反応が出ました。その2日後、パティさんと娘に症状がでて1月8日に呼吸困難となり病院に直行。300床ある私立の病院に行きましたが ICUベッドは空きがなく救急治療室から離れることができませんでした。11日には人工呼吸器を装し、15日に亡くなりました。

パティさんの父親はハワイ聾唖学校の最初の聴覚障害の教師でした。またパティさんの母親も聴覚に障害を持つコミュニティのために貢献してきました。母親の「ジョージアEもりかわ」さんの名前をとったGEMセンターという非営利施設の委員を勤め、将来はホノルルに視覚・聴覚に障害を持つ人のためのコミュニティセンターを建設したいという希望を持っていたということです。