【News】ハワイ島ヒロのパレス・シアター、創立100周年を祝う

Hilo’s Palace Theater celebrates 100th birthday

ハワイ島ヒロの中心部にある歴史ある「パレス・シアター」が、今年で創立100周年を迎えました。

ハリウッド映画が黄金期を迎え、サイレント映画からトーキー映画へと変わりつつあった1925年に、この劇場は誕生しました。

パレスシアターは当時、ホノルル以外では例のない規模の建物で、隣島でもっとも立派な劇場とされていました。開館当初はハワイの実業家アダム・ベイカー氏が運営し、その後いくつかのオーナーを経て、コンソリデーテッド・アミューズメント社の所有となり、長くハリウッドの最新作を上映してきました。

しかし1980年代に入ると、劇場は閉鎖され、倉庫として使われるようになりました。屋根の雨漏りや老朽化が進み、安全基準も満たさない状態に陥っていました。

そんな中、ヒロの街の再生を支える地域団体「ヒロ・ダウンタウン・インプルーブメント協会」が立ち上がり、修復活動に着手しました。

現在では、再び地域の文化拠点として、多くの公演や上映が行われています。子どもの頃にこの劇場で映画を観た人が、今は孫を連れて訪れることも多く、フィリップス・ペイソン事務局長は「ここが世代をつなぐ場所になっているのが、何よりも嬉しい」と話しています。

100年の節目を迎えたパレス・シアターは、今まさに次の修復段階へと歩みを進めています。