【News】カメハメハ・スクールズ、入学方針をめぐり提訴される
Kamehameha Schools admissions under race-based lawsuit
アメリカ本土の教育団体「スチューデンツ・フォー・フェア・アドミッション(SFFA)」が、カメハメハ・スクールズを相手取り、ハワイ先住の血統を持つ学生を優先する入学方針は違法だとして訴えを起こしました。
カメハメハ・スクールズは1887年に創立され、創設者のパウアヒ王女の遺志に基づき、法律の範囲内でハワイ先住の血統を持つ学生を優先的に受け入れています。
SFFAは2016年に設立された団体で、大学入試などにおける人種による分類や優遇措置に反対する活動を続けており、2年前にはハーバード大学を訴えて勝訴しています。今回の訴えでは「学校の使命や文化は尊重するが、人種を理由に子どもを排除するのは違憲だ」と主張しています。車内から携帯電話と鍵が確認されています。
一方、カメハメハ・スクールズ側は「入学方針を守り抜く」として全面的に争う姿勢を示し、「法的にも事実の上でも、私たちの主張には十分な根拠がある」と自信を見せています。
法律の専門家は、「最高裁の判断の流れを考えると、学校にとって厳しい結果になる可能性がある」と指摘しています。
カメハメハ・スクールズの入学方針が訴えられるのは今回が初めてではなく、2003年にもハワイ先住の血統でない学生が訴訟を起こし、最高裁に進む前に和解しました。このときの和解金は700万ドルだったとされています。
地元では「カメハメハ・スクールズは地域社会に大きく貢献しており、みんなで支えるべきだ」との声も上がっています。