【News】キラウエア火山で過去最高の溶岩噴出
Kilauea produces record-breaking lava fountains in episode 35
現在続いている一連の火山活動のうち、35回目を数える噴火活動が10月17日の夜に発生し、キラウエア火山は過去最大規模の噴出を見せて夜空を照らしました。
米地質調査所(USGS)によりますと、数日間にわたり火口内では激しい活動が続き、溶岩が沸き立っては火口の縁を越えて流れ出していました。その後、午後8時5分ごろ、ハレマウマウ火口の北側通気口から高く溶岩が噴き上がり始めたということです。
続いて午後8時50分ごろには南側の通気口からも噴出が始まり、勢いを増した溶岩が火口の底を覆うように広がりました。
午後10時11分には、今回の噴火で最も高く噴き上がる溶岩柱が観測され、その高さは約1,500フィート(約460メートル)に達しました。USGSによると、これは今回の噴火活動の中で最も高い記録となりました。
噴出に伴うガスの噴煙は地上約16,000フィート(約4,900メートル)まで上昇し、ハワイ郡民間防衛局によると、通気口の南西にあるハイウェイ11号沿いでは、火山灰や小さな岩片(がんぺん)が降り注ぎました。
また、細かい火山灰や「ペレの髪」と呼ばれる繊維状の火山ガラスが、マウナロア南部から南西部にかけてのカウ一帯に広く降り注ぎました。
この壮観な光景は約7時間半続き、翌18日の午前3時32分に突然終息しました。