【News】合成麻薬「フェンタニル」ハワイ島内6月中の押収量計約9.8g 4500人以上の致死量
Hawaii police recover 9 grams of fentanyl in June, enough to kill over 4,500 residents
ハワイ郡警察は10日、先月1か月間にハワイ島で、合わせておよそ9グラムの「フェンタニル」を押収し、関連した事件で容疑者6人を逮捕したと発表しました。
「フェンタニル」を巡っては、アメリカなどで中毒や過剰摂取による死亡などが相次ぎ、社会問題になっています。
警察によりますと、先月1か月間にハワイ島内で押収した「フェンタニル」は、合わせて9.08グラムでした。
「フェンタニル」の致死量は僅か2ミリグラムで、押収された「フェンタニル」は、4500人以上が死亡する量に相当するということです。
一方、警察はことし1月からの半年間にハワイ島内で、「フェンタニル」28錠と、錠剤以外の「フェンタニル」合わせて675.46グラムを押収し、合わせて19人を逮捕したとしています。
押収した675.46グラムは、およそ33万7730人の致死量に匹敵するということです。
「フェンタニル」は、がんの痛みをやわらげるなどの治療に使われる合成麻薬の鎮痛剤ですが、偽造薬に混入されて違法に売買されるなどしていています。
中毒の症状としては、眠気や意識消失、瞳孔の収縮や、呼吸の抑制、無呼吸などがあり、中毒や過剰摂取により死に至ることもあります。
「フェンタニル」の危険性や影響については、警察のウェブサイトをご覧ください。
https://www.hawaiipolice.gov/「Fentanyl Safety Tips」