【News】リンダ二・ミエ二さん死亡事件を巡る和解金150万ドルの支払いについての市の採決見送り
Council kicks back proposed $1.5M settlement, sending HPD deadly shooting lawsuit to court
2021年にオアフ島のヌウアヌの住宅で、アフリカ系アメリカ人のリンダ二・ミエ二さんが警察官に拳銃で撃たれて死亡した事件を巡って、ホノルル市議会は7日、150万ドルの和解金を支払う議会案の採決を見送ると発表しました。
市議会は先月、カポレイハレで会議を開き、ミエ二さんの遺族や弁護士、ホノルル警察のローガン署長と検察、警察官からそれぞれの主張を聞きいた後、和解案を承認するための投票を延期すると発表していました。
そして、市議会は7日、ミエ二さんの遺族が起こした裁判の和解金として、市が150万ドルを支払うとする案の採決を見送ると発表しました。
2021年4月14日夜、ヌウアヌの住宅で、家宅侵入事件が起きたとの通報を受けて駆け付けた警察官が、近くに住むリンダニ・ミエニさん=当時29歳を拳銃で撃ちました。
ミエ二さんは、病院に搬送されましたが、その後、死亡が確認されました。
当局によりますと、警察官3人は、ミエニさんを取り押さえようとして殴られるなどの暴行を受け、ケガをしました。
そのうちの1人がミエ二さんに1発発砲し、別の警察官が地面に倒れたミエ二さんを3発撃ったとされています。
市議会のウォーターズ議長は、「和解案の採決を中止し、この問題を司法の場に移すことを決定した。事件について、公正に審理するためには法廷が最もふさわしい場であると考えている」との声明を発表しました。
ミエ二さんの事件を巡る和解金の支払いについては、今後、裁判で判断が示される見通しです。