【News】抗血栓薬を巡る訴訟で ハワイ州がこれまでの最高額 9億ドル余りを受け取ることに
Gov. Green announces over $900M award from 2 pharma companies over blood thinners
ハワイ州のグリーン知事とロペス司法長官は21日、州内で販売された抗血栓薬を巡る裁判で、大手製薬会社2社から賠償金=9億ドル余りを受け取ることになったと発表しました。
ハワイ州の裁判所は2014年、アメリカの製薬会社「ブリストル・マイヤーズスクイブ」とフランスの「サノフィ・アベンティス」は、抗血栓薬『プラビックス』を州内で12年間にわたって不正に販売し、一部の人に健康リスクが確認されたと判断しました。
その後、裁判所は、8億3400万ドルの損害賠償を命じましたが、製薬会社側は、『プラビックス』について、「人種などに関係なく安全で有効な治療薬であることが証明されている」などとして、不服を申し立ていました。
グリーン知事は21日、製薬会社側からペナルティーを含めた賠償金9億1600万ドル=日本円にしておよそ1420億円を受け取ることになったと発表しました。
州が受け取る賠償金としては、これまでで最高額となるということです。
『プラビックス』は、州内で1998年から12年間にわたっておよそ83万7000件処方されていましたが、アジア系のアメリカ人や、ネイティブハワイアンなどには効果が低いか、効果がないことが判明したということです。