【News】アラスカ航空がハワイアン航空を買収
アラスカ航空は3日、ハワイアン航空を19億ドル(約2800億円)で買収すると発表しました。
アラスカ航空がハワイアン航空の株式を1株当たり現金18ドルで買収する正式契約を締結し、純債務9億ドル(約13億円)を含む19億ドルで買収するというものです。
この買収は両社の取締役会によって承認されました。ただ買収には規制当局の承認、ハワイアン・ホールディングスの株主による承認、その他の完了条件が必要で、買収は12~18ヶ月以内に完了する予定です。
アラスカ航空のベン・ミニクッチCEOは、「この統合は、お客様により良い旅行体験を提供し、西海岸とハワイの旅行者の選択肢を広げるという次のステップなのです。我々はハワイアン航空を長年尊敬し、ハワイのトップ雇用主としての役割、ハワイアン航空のブランドと社員が世界中にアロハの文化を伝えていることに敬意を表しています。」と述べました。
一方、ハワイアン航空のピーター・イングラム社長兼CEOは、「1929年以来、ハワイアン航空はハワイでの生活に欠かせない存在です。そしてアラスカ航空は、長年ハワイに就航している航空会社です。アラスカ航空との取引により、ハワイアン航空のブランドを維持しつつ、規模の拡大と援助により、お客様の体験とテクノロジーへの投資を加速させることができます。」と抱負を述べました。
両航空会社は、この合併により「ハワイ諸島から直行便または一回の乗り継ぎで行ける北米への便が3倍になり、サービスと利便性が拡大するということです。
アラスカ航空グループは、アメリカ、ベリーズ、カナダ、コスタリカ、メキシコの120以上の地域に就航しており、12月にはバハマとグアテマラへの就航が始まります。
ハワイアン航空は創立95周年を迎えるハワイ州最大の航空会社であり、毎日約150便の島内間のフライト、ハワイとアメリカ本土の15の都市を結ぶ直行便、アメリカ領サモア、オーストラリア、クック諸島、日本、ニュージーランド、韓国、タヒチへのフライトを運航しています。
ハワイアン航空のイングラム氏は、株主の審査と規制の過程が終了するまでは、ハワイアンとアラスカは “競争相手であり続ける “と述べるとともに、「ハワイアン航空側の事業運営に関しては何も変わりません。その期間中に活動を縮小する計画もありません。」と強調しました。
また「これはハワイアン航空で働く7,300人の従業員にとって大きなニュースであり、さまざまな感情が交錯し、将来がどうなるのか不安な人達が出てくるでしょう。
しかしハワイアン航空のブランドは絶対に継続するという事実は、アラスカのチームが我々が94年間に築き上げてきたものに対する尊敬の念を示してくれている証だと思います」と述べています。