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【News】山火事提訴にHECOが反発

マウイ島の山火事をめぐり、ハワイアン・エレクトリックは、27日夜、火災発生の当日、送電線の通電を「6時間以上前に止めていた」などとする声明を発表しました。

また、ハワイ郡当局が、送電網の保守を怠るなど必要な対策を取らなかったことが大規模な火災の発生につながったなどとしてハワイアン・エレクトリックを提訴したことについては、「事実的にも法的にも無責任だ」として争う姿勢を示しました。

今回の山火事の出火原因について、マウイ郡当局は、電線が落ち、草に引火した可能性があり、「通電を止めなかったことや、送電網の保守を怠ったことなどが大規模な火災の発生につながったなどして、ハワイアン・エレクトリックなどに対し、損害賠償を求める訴えを起こしました。

これに対し、ハワイアン・エレクトリックは、「 8日早朝に発生した火災は、電線の落下が原因とみられる」としていますが、 「消防は、この火災について100%消し止めたとして現場を立ち去り、その後、火災は鎮火したと宣言していた」としています。

そして、「8日午後、ハワイアン・エレクトリックの作業員らが、火災が起きた付近で小規模な火災を再び目撃した。会社側は、マウイ島西部のすべての送電線を6時間以上前に止めていた」と、主張しました。

一方、 マウイ郡当局の弁護側は、8日午後に発生した火災に関し、「ハワイアン・エレクトリックは、新たな情報を入手しているとみられる。この火災の出火元に関する情報を、今すぐ提出すべきだ」と、主張しました。

今回の山火事をめぐっては、ラハイナの住民が、ハワイアン・エレクトリックとマウイ郡を相手取り、必要な対策を取らなかったなどとして、すでに集団訴訟を起こしています。