【News】マウイ島山火事続報
マウイ緊急事態管理庁のハーマン・アンダヤ(Herman Andaya)長官は先週火曜日に発生した火災の際、住民に警告する緊急サイレンをならさなかった事について、自身の経験と決断は間違っていないと述べました。
アンダヤ長官は記者の質問に対し自分の決断を後悔していないと述べました。
長官は「サイレンが鳴るのは主に津波の時であり、火災の時ではない、住民はサイレンが鳴ったら高台に避難するように訓練されているので、もしあの夜サイレンが鳴っていたら、人々はマウカ(山側)に向かったでしょう。つまり直接炎の中に向かっただろう」と付け加えました。またアンダヤ長官は、火災が広がっているマウイ島のマウカ(山側)にはサイレンが設置されていなかったとも述べました。
ただ、マウイ郡の屋外警報サイレン・テストのウェブサイトには、ハワイのサイレン・システムは「世界最大の統合された公共安全屋外サイレン警報システムで、津波、ハリケーン、ダム決壊、洪水、山火事、火山噴火、テロリストの脅威、危険物事故など、自然および人為的なさまざまな出来事に使用することができる」と書かれています。
ジョシュ・グリーン州知事は、この問題は包括的な審査で検討され、犯罪捜査ではないと述べると共に「我々はこの悲劇を通してこの地球上のすべての人を守る最善の方法を学び共有するのです。警告を発する一番良い方法を検討するのです」と述べました。
16日の午後の発表で、マウイ島の山火事で確認された死者数は111人となりました。犠牲者の捜索は連日ラハイナで続けられています。また15日には移動式の遺体安置所がワイルクに到着し検死が行われています。
これまでに亡くなった方で身元が確認されたのは、
- Robert Dyckman, 74, of Lahaina
- Buddy Jantoc, 79, of Lahaina
- Melva Benjamin, 71, of Lahaina
- Virginia Dofa, 90, of Lahaina
- Alfredo Galinato, 79, of Lahaina です。
ラハイナは、一般は立ち入り禁止となっていますが、運輸局は昨日、危険で害を及ぼす物質が飛び散るのを防ぐためにラハイナ周辺にダストスクリーンを設置しました。これはバイパスとホノアピイラニ・ハイウェイ(ルート30)の利用者を守るためのものです。マウイ郡警察のジョン・ペレティエ署長によると、ダストスクリーンは瓦礫をブロックするだけでなく、外からの視界を妨げるためでもあるということです。署長は、「道路の脇に立ち止まって、いろいろなものを見ようとする人達は必要ないのです。必要な場所へは車を停めずに行ってください。意地悪で言っているのではありません。我々は今必要なことをしなければならないのです」と理解を求めました。
グリーン知事によると、バイデン大統領はハワイ州に対する100%の連邦災害救済を承認し、マウイ島で被災した人々に連邦資金が提供されることになりました。
また被災者支援のため、マウイのリチャード・ビッセン郡長は、この悲劇から家族が立ち直るのを支援するため、今年の固定資産税の免除を承認したと発表しました。土地だけでなく、建造物も含まれ、すでに支払われた税金は返金されるということです。