【News】ハワイの医療制度は全米で上位

全米の医療に関する最新の報告書によりますと、ハワイはマサチューセッツ州に次いで、医療制度に関して総合的に最も優れた州にランクされました。

この調査は、医療へのアクセスや、質、コスト、女性の健康など58の指標で分析したもので、より良い公平な医療制度の確立を目標に医療問題の調査を行っている民間財団、コモンウェルス基金によって毎年行われています。

ハワイ州のスコアは高く総合1位を獲得することもあります。州内の農村地区や島によっては医療従事者の不足が問題になっているにもかかわらず、健康的な行動や医療保険のカバー、医療へのアクセスに関しては高得点を獲得しています。

特に保健の加入率に関しては、2021年のハワイの19歳から64歳までの成人で保険に入っていなかったのはわずか5.2%でした。全米平均は12%で、テキサス州が24.3%と最も高い割合でした。

保険加入率が高いため、ハワイの医療負債は比較的低く抑えられています。ハワイ州では、民間雇用主が週20時間以上働く従業員に健康保険を提供することを義務づけるプリペイド・ヘルスケア法が制定されているため住民の大半が健康保険に加入しています。

ハワイでは15歳から44歳までの女性の死亡率が低く、乳がん・子宮頸がん検診の受診率ではトップ10に入っています。しかしハワイは、早期妊婦ケアを受けている女性の割合が非常に低いこともわかりました。ハワイでは約28%の女性が妊娠初期に妊婦健診を受けていませんでした。このためハワイ州保健局は、州内の梅毒患者が過去10年間で10倍以上に増加していることに警鐘を鳴らしています。

またメンタルヘルスケアに関しては、2019年から2020年の期間でハワイ州内でうつ症状のある12歳から17歳の青少年の約75%がメンタルヘルスサービスを受けていませんでした。メンタルヘルスサービスを必要としながら受けていない成人の割合も高く、69%が受けていませんでした。