【News】トリプラー損害賠償問題

ハワイ史上最大といわれる医療訴訟で、連邦裁判官はトリプラー陸軍医療センターに対する記録的な損害賠償を承認しました。

連邦地裁のマイケル・シーブライト判事は22日、6年以上前の医療事故で、元軍人家族に3000万ドル（約41億8千万円）の損害賠償を命じました。

2016年、ウォーレン一家は生後1カ月の赤ちゃんを重体でトリプラー陸軍医療センターに連れて行きました。弁護士によると、腸がねじれているためすぐに手術が必要でしたが、カピオラニ医療センターに行くまで19時間以上手術を受けられなかったということです。弁護士で、遺族の代理人を務めるロレッタ・シーハン氏は「トリプラーの医師たちは検査をしなかったので、何が悪いのかわからなかったのです」と主張しました。

トリプラー陸軍医療センターの医療ミスで支払いが発生したのは初めてではありません。過去10年間で、1億ドル近い和解金と法的損害賠償金が発生しています。

このケースでは、ウォーレンさんの弁護団によると19時間の遅れが原因で、女の子は栄養チューブを通して栄養を摂取しなければならなくなったということです。

ウォーレンさんの娘は現在6歳で、家族はメインランドに住んでおり、3000万ドルは生涯の医療費に充てられるということです。