【News】ノースショア殺人事件・最終弁論

およそ5年前、オアフ島のノースショアの住宅で女性が殺害された事件で、殺人や強盗の罪に問われている被告の男の裁判で、きのう、最終弁論が行われました。

裁判で被告は、「女性の体を縛った後、住宅の外に出た。その際、ともに起訴された被告の女が女性を殺害した」などと主張しています。

最終弁論で検察側は、「被告の主張は偽りであり、もう一人の被告の女は、身体的に女性を殺害することは不可能だった」などと述べました。

起訴状などによりますと、ステファン・ブラウン被告は、2017年12月、交際相手のヘイリー・ダンドゥランド被告と共に強盗目的でノースショアのバケーションレンタルの住宅に押し入り、テレマ・ボインビルさん=当時51歳に2人で暴力を加えて体を縛るなどしたうえ、刃物で殺害し、さらに、当時8歳だったボインビルさんの娘を住宅の外で拘束したなどとして、第2級殺人と強盗、誘拐などの罪に問われています。

検察側は、最終弁論で、「被告の主張は偽りであり、ダンドゥランド被告は、身体的にボインビルさんを殺害することは不可能だった。ボインビルさんの体には激しく抵抗した痕があった」などと述べました。

さらに検察側は、「ブラウン被告は、犯行後、ボインビルさんの娘に対し、ダンドゥランド被告と共に母親を殺害したと話した」と、述べました。

一方、ブラウン被告の弁護側は、「DNA型鑑定の結果、ボインビルさん殺害に使われた凶器からは、ブラウン被告のDNA型は検出されなかった。ブラウン被告が殺害したとは言えない」などと主張しました。

最終弁論は、きのう終了し、陪審は有罪かどうかを判断する評議に入りました。

一方、ダンドゥランド被告の裁判は、今後、開かれる予定です。