【News】医療輸送小型機墜落の捜索打ち切り

沿岸警備隊は、先週木曜日に医療輸送機がマウイ島沖で墜落し、行方不明となっている3人の乗組員の捜索を18日の夕方中断しました。

この事故は15日の午後9時30分ごろ、ハワイライフ・フライトの医療輸送機が、患者を迎えに行く途中レーダーから消え、捜索が開始されていたものです。

沿岸警備隊第14地区捜索救助プログラムマネージャーのジェニファー・コンクリン氏は昨日の会見で、「米沿岸警備隊、ハワイ管区 民間航空パトロール隊、沿岸警備隊

補助隊と協力し、67時間にわたって合計28回、4,732平方海里に渡って捜索しましたが発見されませんでした。容易な決定ではありませんが、新たな情報が得られるまで捜索を中断します」と発表しました。尚、行方不明になっている3人の乗組員の身元は公表されていません。

ハワイ州知事のジョシュ・グリーン氏は、医療スタッフと航空機を補強するため、金曜日に緊急宣言を行いました。グリーン知事によると、ハワイでは毎日10~15件の医療用航空輸送が行われているとのことです。

尚、この事態は、航空救急サービスに依存しているコミュニティの不安を増殖させています。ラナイ島は医療施設が限られており、患者を搬送するために救急飛行機を利用しています。ジョン・ジャニコウスキー医師は、島に住むわずか3人の開業医のうちの1人ですが、患者に小型プロペラ機での搬送を説得するのは大変なことだといいます。「救急治療室で治療した患者にメディバックフライト(治療のための飛行)を勧めますがみな拒否するのです」と述べ、この事故でメディバックフライトをためらう患者が増えるのではないかと危惧しています。「すでに恐れている人たちが、さらに恐れるようになると思います。あるいは、このようなことを考えたこともなかった人たちが、これから考えるようになるでしょう。」と話しました。しかしジャニコウスキー医師は、医療処置を遅らせることは、メディバックフライトに乗らないことよりも「危険」であると述べています。