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【News】アロハオエ由来の邸宅火災の被害額は1137万ドル

ホノルル市消防局は、先月発生したマウナウィリにある歴史的なボイド・アーウィン邸の火災の建物の被害額を1137万ドル以上 (約15億3600万円以上)と断定しました。尚、建物内の損害額については、まだ発表されていません。

ボイド・アーウィン邸は、マウナウィリ・ロードの人里離れた場所にあり、“クイーンズ・リトリート” としても知られています。

この火災は、6月26日午前3時前、ボイド・アーウィン邸の近くで藪火事が発生し、建物も燃えて、消防がかけつけた時には崩壊状態で、煙突以外何も残らないほどだったということです。負傷者はなく、当局は、火災の原因および発生元は未定のままです。

マウナウィリ邸(The Maunawili estate)はハワイ王族と関係があり、「アロハ・オエ」の歌のきっかけになったと伝えられています。

「ホノルルマガジン」によると、エドワード・ボイド少佐とその妻は1869年にこの土地を購入し、屋敷を建て、デビッド・カラカウア王とその妹リリウオカラニをパーティや休息に招待したということです。リリウオカラニは、1878年にここを訪れた直後にアロハ・オ・エを作ったとされています。その後、1893年にウィリアム・G・アーウィン氏がこの邸宅を購入し、コーヒー工場となり、1920年代から1930年代にはC・ブリューワーが保養地として使用しました。そして1941年にはカネオヘ牧場が、軍の司令部と休憩所として使用、キャッスル家と関係のあるヘデマン家が1985年まで居住、最後に日本人投資家の安田やすお氏が周辺地域をルアナ・ヒルズ・ゴルフコースに開発しましたが、現在は誰も使用しないままの状態となっていたものです。